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発破工の仕事内容とは?試験概要や発破工の安全基準など解説

発破工は、火薬を専門に取り扱う仕事であることから、誰にでもできる仕事ではありません。そのため、発破技士や火薬類取扱保安責任者になるためには国家資格が必要です。また、発破工の仕事は危険と隣り合わせのため、資格を持っているだけでは十分とはいえません。ぜひ、発破工の工事内容を確認のうえ、同時に安全基準も確認してみてください。

 

1. 発破工の仕事内容とは?

発破工はトンネル工事などに欠かせない仕事です。具体的には、ダイナマイト(発破)を利用して、岩盤などを爆破する仕事です。適切な場所に発破をしかける仕事と火薬を安全に管理する仕事とに分けられ、誰にでもできる仕事ではありません。また、発破をしかける際に行う、岩盤の固さの確認や、図面から岩盤の量を割り出すことも発破工の仕事です。

1-1. 火薬類取扱保安責任者との違い

発破技士と似ている仕事に、火薬類取扱保安責任者があります。両者の大きな違いは管轄、資格取得の難しさ、試験回数などです。一般的に発破技士よりも火薬類取扱保安責任者の方が上位の資格になるため、発破工でも必要とされるケースが多くあります。

もし、どちらの資格を取得するか悩んだときには、発破技士よりも火薬類取扱保安責任者の方がより必要とされるケースが多いことを思い出してみてください。

1-2. 火薬を専門に扱うプロ

発破工の仕事において、火薬類取扱保安責任者は火薬を扱うプロです。火薬の製造、貯蔵、消費などの火薬の取り扱いを全般的に管理します。そのため、誰でもなれるわけではなく、国家資格が必要です。試験には甲種と乙種の2種があり、火薬販売店の業務はもちろん、高速道路の建設時に山や岩を壊して土台を作る仕事も担っています。

1-3. 必要な資格には何がある?

発破工の仕事をするには、火薬類取扱保安責任者(国家資格)などの資格を取る必要があります。受験資格に年齢、学歴、実務経験などの制限はありませんので、簡単に受けられます。また特定の知識がある人には、試験科目の免除もあるため、誰でも受けられるのはメリットでしょう。

 

2. 発破技士は国家資格

発破工なら持っておきたい発破技士の資格も国家資格のひとつです。発破技士の試験では、火薬類に関する知識、発破の方法、火薬類の取り扱い方法などが出題されます。こちらも受験資格に制限はないため、誰でも受けられる試験です。

2-1. 発破技士になるためには?

発破技士は、発破工には欠かせない仕事ですが、具体的な受験資格、試験の内容などを以下で紹介します。誰でも受けられる試験ですが、簡単な試験ではない点に注意してください。

2-2. 発破技士の受験資格

前述のとおり、発破技士の試験は特別な受験資格を必要とせず、年齢、性別、学歴、国籍など問わないため、誰でも受けられる試験です。ただし、受験後に免許を申請する際は、以下のような条件があるため注意してください。

大学や専門学校、もしくは高校などで「応用化学」「土木工学」もしくは「採鉱学」に関する学科を専攻して卒業し、3ヶ月以上の発破実地修習を受けた人が免許の交付申請をできます。そのため、試験に受かっただけでは免許を取得できない点にも注意が必要です。

なお、該当の学校を卒業していない場合でも、知識が十分と認められれば、発破実地修習を受けられます。ただし、発破の補助業務に半年以上就いた者という規定があるため注意してください。

2-3. 発破技士の試験内容

発破技士の試験では、制限時間2時間で、「発破の方法」が10問、「火薬類の知識」「火薬類の取り扱い」がそれぞれ5問ずつ出題され、出題形式は五肢択一式が取られています。

また、すでに導火線発破技士か電気発破技士の資格を取得している人は、「火薬類の知識」と「火薬類の取り扱い」の問題は免除されます。配点が多いのは「発破の方法」で、50点となるため、試験勉強ではこちらを重視してみてください。

 

3. 発破工の安全基準とは?

高速道路などの土木工事では、発破工の仕事が必要になるケースも多々あります。火薬の取り扱いなどに精通してしないと、事故や災害の発生を招くため重要な仕事です。そのため、発破工では、以下のような安全基準の知識も必要となります。

3-1. 火薬類の取り扱い

発破工の仕事では、火薬類の取り扱いには十分に注意しなければなりません。とくに、資格を持った人に取り扱い事故防止にあたらせる点、作業は必ず専門の技士にまかせる点、作業員には危険性や保安の心得を知らせる点などは必須の内容です。また、地域によっては凍結する可能性もあるため、その面でも火薬の取り扱いには十分な注意が必要です。

3-2. 発破作業で気をつけたいこと

発破作業の注意点には、前回の発破の不発孔を利用しないこと、切破内火気厳禁(喫煙など。はNG)、発破の母線は絶縁の効力があるものを利用することなどがあげられます。ほかにも、動力線や電燈線を利用しないなどの注意点があり、たとえ資格を持った人が作業するとしても、安全基準は今一度確認しておいてください。

 

4. まとめ

発破工の仕事内容、発破技士に必要な資格、発破工で必要な安全基準などをご紹介しました。発破工は高速道路の土木工事でも必要となる仕事ですが、火薬を扱うため、誰にでもできる仕事ではありません。危険な専門職でもあるため、国家資格も必要になります。

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