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【砂防堰堤】岩盤除去工事(静的破砕工:ブライスター)

兵庫県美方郡香美町で砂防堰堤工事に伴う岩盤の除去工事を行いました。

 

【着工前】

 ロックシュミットハンマーの数値では硬岩判定

・工法比較表を作成し、元請業者と発注業者及び弊社で協議を重ねました。

 比較対象の工種として、発破工法、非火薬工法、静的破砕工法、割岩工法等、7種の工法で比較検討し、結果、静的破砕工法の採用となりました。

 

今回使用する、静的破砕剤こと【ブライスター100c】

日平均気温によって番手が変わります。(今回は日平均気温が高いため、100cを使用)

 

【着工】

油圧式クローラドリルで穿孔後は静的破砕剤であるブライスターを使用し硬岩を破砕します。

当現場では作業ヤードの関係上、弊社所有機械で一番小さく小回りが利く【CDH-820C】を選定しました。

こちらの機械は10年以上の選手にはなるのですが、まだまだ現役です。

 

※1段目、穿孔写真。

 

※穿孔した孔から、湧き水が確認されました。

静的破砕剤の品質を確保するためビニールチューブを挿入し、そこにブライスターを注入します。

(静的破砕剤:水=20㎏:6㍑)

 

1段目及び2段目、一次破砕及び二次破砕完了。

静的破砕工法の一つである【プレスプリット工法】が効いたようです。

(※プレスプリット工法…カットしたいラインに沿って、岩盤に摂理を発生させる工法。カットラインに沿って集中的に力を掛けるため、破砕対象外の箇所を痛める危険性が少ない。)

 

以下、計画高までの穿孔及び注入・一次破砕。

無事に硬岩除去完了です。

大型ブレーカーの負担を減らし、尚且つ1日中この岩盤相手に戦っていたOP様の精神的負担も無事に解消できたようで良かったと思います。

 

長年この仕事をしていますが、岩盤相手の仕事というのは【割れるか割れないか】【0点なのか100点なのか】の2つしかありません。

常に100点であるために、従業員一同スキルを磨いている毎日です。

この現場の経験を得て、この先また一つ【0点】を出す確率を下げる事が出来ました。

お声掛けして頂ける皆様に日々感謝です。

 

 

~追記~

元請様より計画高までの岩盤除去後の写真を頂きましたので、ご覧ください。

 

慢心せずこれからも技術を磨いていき、元請様や地域住民の皆さまに喜んでいただけるよう努力していきたいと思います。

 

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