…の手前、管理用道路工事です。
元請負業者様であるS社様、いつもお声掛け頂き、誠に有難う御座います。
さてさて、岩盤で困ってるというのは電話で聞いておりますが、どんな感じなのでしょうね…。
搬入口も狭いので…ということでしたが…。
バックホウの奥に見えるコンクリート舗装が搬入口です。
ん…めっちゃ狭いですね…。
このコンクリート舗装、竣工前にやり替える訳ではなさそうなので傷める訳にはいきません。
弊社の…というか、油圧式クローラドリルは岩盤を穿孔する…という性質上、岩盤を滑らずに登っていかないといけません。
写真に写っている0.45㎥級バックホウとは違い、履帯幅(キャタピラ部分の幅)も狭く、しっかりと岩盤に食いつくように鉄製で出来ています。
ようするに分散せず重量が履帯に集中するため、舗装の上やコンクリート舗装の上を歩かせると痛めてしまう恐れがあります。
…というより、確実に痛めます。
土場にあった機械の写真を撮ってきたので見比べて下さい。
これぐらい違います↓
・0.7㎥級バックホウ
・油圧式クローラドリル(ドリフター重量:150㎏級)
誰が見ても一目瞭然ですね。
この時点で機械搬入時の注意点としては、こんな事が考えられます。
Q1. 道中が狭くカーブが多いため、機械を積んだ台車は入れない。
A1. 手前の広い場所で機械を降ろし、現場まで歩かせなければならない。(200m程度?)
Q2. コンクリート舗装であるため、鉄キャタ(履帯)では傷めてしまう。
A2.随時コンクリート舗装にゴム養生をしながら重機搬入。
ゴム養生とは、コンクリート舗装を移動する時、廃タイヤを下に轢きながら歩かせます。
これによって、既設のコンクリート舗装を直接傷めずに移動が出来ます。
ただ、デメリットが2つあります。
先ず一つ、何トンもある機械がタイヤの上を歩くので【ゴムの跡】が既設の舗装に付いてしまうという点。
もう一つは…。
『冗談抜きに、めちゃくちゃしんどいんスよ…』
20歳ぐらいの時に800mぐらい移動した事ありますが、マジで〇にそうでした…。
片側づつに何個かタイヤを置き、ある程度移動したら後ろのフリーになったタイヤを前まで運ぶ。
これの繰り返しでヘトヘトになります…。
とはいえ、仕事の引き合いがあるというのは有難いお話。
例え腕や太ももに乳酸が溜まりまくって、体中が悲鳴をあげようが喜んでやらさせて頂きますよ!
兎に角、現場を見てみましょう。
弊社の顧問、元請業者の常務と打合せ風景です。
さて、岩盤は…っと。
法面側にばっちりと出ていますね。
岩質は…。
これだけ青くて節理が走っていない岩盤は、そりゃぁ硬いです。
ブレーカーのOPは相当苦労されたと思います。
当日は岩盤検査(通称:ガンケン)の日だったこともあり、役所も来られてました。
そこでお話を進めていった結果【静的破砕工事】で施工する運びとなりました。
お声掛け下さった元請業者様、話をトントン拍子で決めて下さった役所様。
有難うございます!
この岩盤、全力で粉々に割って差し上げます。