御無沙汰しております皆さま。
なかなかブログを更新できないのはひとえに、バッタバッタ・アッチコッチと忙しくさせて頂いております故!!
いやぁ本当に有難や有難や。
「人足りないよ?」「火薬類取扱所がもう無いよ?」ならまだしも…。
「あの…奥様、大変申し訳ございませんが息子と一緒に車輌系建設機械(整地)と不整地運搬車の免許取ってきてもらえないでしょうか…?」
もうあれです、猫の手も借りたいとは正にこのこと。
奥さんに応援を頼んだものの『いやいや、もう一声!』
高校を卒業したばかり・大学入学前のフレッシュな息子にまで手伝ってもらいたいというレベルw
それにしても、毎年こうやって嬉しい悲鳴を上げ続けたいものですなぁまったく。
去年の今頃は本当に酷かったですからね…悩み過ぎてストレスで食いまくってたら天然の浮き輪がサイズアップしちゃった程…。
健康診断で先生に怒られるだろうけど…ふふふ…デブ活マンセーでもいいさ~。(泣)
さて、本題。
とうとうやってやります、非火薬破砕工!
ガンサイザーやコンクリート破砕器は10年以上前に使ったことありますが、こちらは弊社初です。
今回使わせて頂きます商品はこちら。
カヤク・ジャパン株式会社様のイチ押し商品【ロックラック】です。
パンフレットの表紙にある通り、こちらは火薬ではありません。
よくある【発破工】で火薬類を使用する場合、メリットとしましては【抜群のコスパ】【抜群の日当り施工量】この2つでしょう。
しかしながらデメリットもあります。
それは火薬類ということで危険物なのは当然なのですが
【保安物件や色んなしがらみがあり、何処でもドッカーンOKではない】
【申請をして許可が下りるまで約1ヶ月は掛かってしまう】
この2つです。
非火薬破砕工法の一つである【ロックラック】という商品は先ほども言ったとおり【非】火薬です。
火薬類譲受・消費許可申請書を提出し、許可が下りるまでジーッと指を咥えてみんなで待機している訳にはいかない時もあります。
『火薬の許可証を待つ間、少しでも現場を進捗したい!』
『火薬は使えないって?!それでも何とかガッツリ進捗する方法はないのか?』
『大型ブレーカが入れない…人力だけでは工期に間に合わない…』
こんな感じで困ってるアナタにピッタリな商品がこちらになりますっ!
…という訳ですね、はい。
長々となってしまいましたが、作業の流れに参ります。
今回は貯水池までの流路工で施工します。
岩質は…うん、バッキバキの硬岩ですね。
シュミット・ロックハンマーの反発度で岩判定をすると、B等級岩盤で61以上の判定が出るのは間違いなしですな。
今回の施工は現場までの道中がかなり狭く、途中から一時間ほど自走しなければいけなかったのもあり、弊社で一番小さい油圧式クローラドリルCDH-820cで施工します。
既にこの型式はかなり古く、メーカーには存在しません笑
それでもこの子じゃなきゃダメな現場は多々ある訳です。
これぐらいのサイズでメーカー様が作ってくれると飛びつくのですが…。
じゃじゃーん!
こちらが今回の主役【ロックラック】です。
カヤク・ジャパン株式会社様から直接指導を受けています。
火薬類と同じく、砂利等を詰め纏足していきます。
こちらの作業を怠ると、点火時に飛石が何百メートルと飛んでいき大事故に発展します…想像するとガチで怖いぃ。
結線作業です。
この場合、脚線の繋ぎ方は【直列繋ぎ】で大丈夫です。
結線が完了し数もバッチリでしたので、切り破を養生していきます。
防爆シート及びパラウェブマット(これが本当に重い)で二重の飛石対策です。
養生完了、一先ずお疲れ様でした。
神様仏様…お願いします。
頼むから巧くいってくれよ…飛石だけは勘弁してくれよ…ガッツリ割れろよ…。
だってこの反対側↓↓↓
『やっほーい♪ギャラリーたーっくさーーーん♪』
これ失敗できんやつ…。
さて、定刻になりました。
『秒読み開始します。5…4…3…2…1…ファイヤー!!(とは言いません。)』
『バッキュゥゥゥウゥゥゥゥウウウウゥウウゥゥン!!!!!』
※この擬音語、誇張なしです。
かなり想定外の音だったので、声に出してめちゃビビりました…。
おっ?
パっと見、シートもマットもめくれ上がっていますね…。
ロックラックは後ガスが多いので、5分~10分程度は切り破に入れません。
何やら『ジュウジュウパチパチ』聞こえます…こえぇ。
おお…おぉぉ…。
パックリですね…?思ったより割れて…略
まぁ断面を見る限りよく割れていたので、後は大型ブレーカで問題ないかと思われます。
まだ延長が残っていますが、もうメーカー様がいなくても社員だけで問題ないでしょう。
明日も安全第一で頑張るんだ、みんな!
思ったより怖かったので僕は家に帰ります。