スタッフブログ

県道真っ只中でのお仕事。

今日和、皆様。

今年初のブログとなります。

なかなかの期間サボっ…忙しくて更新できてませんでした、申し訳ない。

 

さてさて。

なんと今回はタイトルにあるとおり【県道】でのお仕事です。

 

4Gアンテナぎり1本なんて当たり前(下手すりゃ圏外)そんな林道でもなく…。

この時期寒いわ風は強いわ雪が積もるわ、そんな山間部の谷間や山頂でもなく…。

長靴買ったばかりなのに何故か片足ずぶ濡れ、そんな河川でもなく…。

 

車がガンガン通る、そんな街中でのお仕事ですYOぉ!

 

さてさて…昼ご飯の事でも考えながら、打合せに行きますか♪

自社より一時間程度の移動時間で今回の現場である【岡山県美作市作東町】に到着。

…んー…

 

 

…ラーメン屋どころかコンビニすらない…Orz

気持ちを切り替えて…っと。

 

 

一次下請負業者である【作東土木運送㈱】現場代理人Kさんと打ち合わせスタート。

要約するとこんな感じでした。↓

 

 ①汚水管を設置するために掘削していたが、想定外な岩盤が出てきた。

 ②計画高(床掘)まで3.0m弱下げなければならない。

 ③岩盤の高さは舗装より1.0m程度下がった位置にあり。(岩盤高は2.0m程度)

 ④延長20m間が掘削困難。

 ⑤大型油圧ブレーカーで掘削を試みたが、硬すぎて進捗しない。

 ⑥掘削は諦め埋め戻している。(※重要)

 ⑦役所立会の元、シュミットロックハンマーで試験した結果【50kgf/cm2以上】の数値。

 ⑧24時間規制の片側交互通行。

 ⑨舗装は最終、本復旧する訳ではない。(仮復旧のみ)←ここも重要!

 ⑩静的破砕剤(以下、ブライスター)を使用した静的破砕工を補助工法として選定。

 

…なるほど、土被りは1.0m程度あるってことですね。

基本的には岩盤を露出してもらった方が施工はしやすいのですが、簡単にそんなことを言うのは宜しくない。

弊社だけの施工を考えれば勿論それがマストではありますが、作東土木運送㈱様からすると…

 

『舗装版直接掘削積込→土砂掘削積込→ダンプ運搬→仮置き→…』

 

この繰り返しが必要となります。戻す時も同じ。

二度手間だわ余計なお金だわで、良いことないですよねぇ…。

可能かどうかはかなり怪しいのですが、舗装版の上から直接クローラドリルで穿孔してみることにします。

孔壁が維持できず、孔にならないようでしたら捲ってもらわなければいけませんが…。

また、⑨に書いてありますが、最終は仮復旧のみ…ということで油圧式クローラドリル走行時の養生が必須ですね。

 

さて、ここで⑥に書いてある※重要に繋がるのですが…本来岩盤がある場合、計画段階で図面に明記してあることが多いです。

そして中硬岩以上であり、且つヤード的に大型重機での施工が不可…といった場合は特に、初期から補助工法が選定されています。

ようするに、掘削する前段階から最初に油圧式クローラドリルを使って穿孔することが可能になります。

余計な手間やお金を掛けずに済む…ということですね。

 

この場合、掘削する道路の下は長年車両の往来で踏み固まっていますから、路盤や路床といえどカッチカチですよね。

よって、舗装の上から穿孔したとして、例え土砂であっても孔壁が維持されることが多いのです。

土被りの厚みや湧水の有る無しもかなり重要になりますが…。

 

ある程度の方向性が決まったので、事務所に帰って破砕計画を練ります。

今回は自由面が上方向にしかない【トレンチカット】となります。

自由面が多い【ベンチカット】とは違いブライスターの効果は出難いのですが、しっかりと補助工法として岩盤硬度を下げてあげないと。

 

簡単ではありますが、イメージはこんな感じになります。↓

 

大孔径用ブライスターを使用する場合、穿孔径はΦ65㎜です。

65㎜でこの孔間だと狭く感じる(過剰設計っぽい)かもしれませんが、これでも不安は残ります。

勿論割れるには割れるでしょうが、バケットでサクサク楽勝♪というわけにはいきません。

ブレーカ掘削は当然必要になります。(ベンチカットであっても必要です)

もっと確実に岩盤を軟質化させるのであれば、真ん中にもう一列入れて合計5列で施工したいところです。

かなり叩きやすくなるのですが、ただそうなると1㎥当りの単価がね…。

 

見積書も完成し、役所からも無事にGOサインが貰えたので後は着工日を待つだけです。

よっしゃぁ!いっちょやったりますかぁああああ!!

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